今年度最後の金融・経済講演会は、テレビなどでご活躍されているキャスターの宮川俊二氏をお招きして、「今、求められる消費者の自立~ニュース・キャスターの視点~」をテーマに開催しました。軽快な語り口、ソフトな話術に引き込まれ、キャスターとしてのキャリアを感じました。「トラブルは時代を映す鏡」、過去の悪質商法から現在の情報化社会で複雑化し進化する新手の特殊詐欺について解説していただきました。また地域により悪質商法に騙される率に違いがあり、埼玉県は上位に入ってるとのお話は興味深く、地域とのつながりを持ち、「情報の質を高めていくこと」が大切であるとお話くださいました。
参加された皆様からは、「宮川氏本人の体験談や具体的な数字で詐欺の現状をわかりやすくお話いただき大変参考になった」「消費者として自立した考えを持つことが自分を守るため大切である」などのご感想をいただき、とても有意義な講演会となりました。
会場となりました熊谷地方庁舎での講演会は、初めてでしたが、多くの方のご参加をいただきました。今話題の「終活」について、生活経済ジャーナリストの和泉昭子氏をお迎えし、「終活=自分らしく生きぬくための準備~ラスト・プラニングをしよう~」をテーマに御講演いただきました。
「年金」「介護」「医療」についての今後の見通しや準備について、とても分かりやすく丁寧にお話をしていただきました。また「エンディングノート」は、自分の意思を残すものとして有効であり、自分や家族にとっても必要なことや書き方の注意点なども解説していただきました。
参加された皆様からは「自分らしく生きぬくために、先生の体験や生き方も参考になった。」「お話が上手で楽しく、興味深くかった。」「エンディングプランの必要性を感じた」などの感想をいただき、とても好評でした。
今年度の悪質商法被害防止講演会は、心理学部教授の西田公昭氏をお招きして、「高齢者はなぜ狙われるか?~悪質商法から身を守る5か条~」をテーマに開催しました。西田教授は、悪質商法や詐欺における「だまされる心理-騙しの6本の矢」や「被害に遭わないための5か条」について詳しく解説いただきました。また「なりすまし電話」の実験では「誰でも騙される」ことが簡単に起こっている事実を知り、「自己過信は捨てる」「日頃の訓練(危険なシーンのシミュレーション)」が大切であると力説されました。
参加された皆様からは、「人の心理状態がよく理解できた」「心理面からの対処法が分かった」「もっと聞きたかった」などの感想をいただき、1時間30分の講演時間はあっという間に終わりました。
今年度の消費者月間記念講演会は、「消費者トラブルにあわないために~法律から学ぼうくらしの知恵~」をテーマに、弁護士の小島幸保氏に御講演いただきました。
小島弁護士は、NHKの「バラエティ生活笑百科」にご出演されております。テレビでおなじみの関西弁で歯切れの良い口調は、親しみを感じ、法律などの難しい話も具体的な事例で分かりやすく解説していただきました。消費者側の基本的な法律である「消費者契約法」、「特定商取引法」や」「クーリングオフ制度」について正しい知識を身に付け、「うまい話は慎重になる」「必要かどうか冷静に判断する」「周りの人に相談する」ことが大切であるとお話いただきました。
参加者の皆様からは、「最近の消費者トラブルの事例はとても参考になった」「消費者契約法など知らなかった」「クーリングオフや成年後見制度は大変勉強になった」などの感想をいただきました。
講師:《大人向け》 井崎邦為氏(NPO法人証券学習協会理事)
《子供向け》 あんびるえつこ氏(「子どもお金教育を考える会」代表)
新年を迎えたばかりの1月11日(土)の午後、「親子みんなのマネー教室」と題して、大人向けには、「熟練アナリストから学ぶ!株式投資のい・ろ・は」を、子供向けには「あんびるのカレー作りゲームDeドン!~ゲーム&クイズで楽しく学んじゃおう!~」を開催しました。
普段何気なく使っている「お金」について、親子で「お金の使い方・大切さ」をテーマに、お金の付き合い方について考える機会を、また大人には「賢い資産運用」をテーマに株の基礎知識や心構えなどを学びました。
参加された皆様からは、「わかりやすい説明で株の基礎が理解出来た」、子供向けでは、クイズやゲームで会場は盛り上がり、「限られた中でカレーの材料選びが難しかった」「計画的に使うことを理解できた」などのご感想いただきました。